
現在、ベランダの防水工事に最適だとされ、一番採用率の高いのが“FRP防水” といわれるものです。
もともとは、その防水性能の高さから、レジャーボートに使われており、今でも約95%以上のボートが、FRPを利用して造られています。
今でこそ、さまざまな場面で活躍し、ベランダの防水としても主流となっていますが、他の防水工法よりも、多く利用されているのにはもちろん理由があります。
一般住宅のベランダという場所は、主に洗濯物や、お布団を干したり、家庭菜園をしたりと、日常生活の中でも、足を踏み入れることも多く、居住空間の大切な一部です。
ベランダは、歩行が可能であること、物を置いたりしたときの衝撃にも耐えられることが、大前提となるため、防水層も高強度でなければいけません。
また、ベランダは建物の外に張り出た箇所でもあるため、軽量化が求められます。
さらには、不景気の現代だからこそ求められるのが、経済的にも低コストで抑えられる、ということがありますが、このすべてに当てはまるのが、FRP防水なのです。
この工法がベランダに最適なのは、狭い場所への施工も簡単だという理由もあります。
しかし、これほど優れた防水でも、さすがに10年もメンテナンスをしなければ、劣化するのも当然です。
5~6年に一度はトップコートを施して、補修しなければ性能は衰えていきます。
ベランダに限らず、どんな場所でも、どんな防水工法でもメンテナンスは大切です。
早い段階で気づき、手を打つことで、最悪の事態を予防することも忘れてはいけません。